concerto

  〜たくさんの想い〜 プロローグ


「ううっ……さ、寒い…」

俺はこの寒空の中ただ一人駅のベンチで座って待っている。

「ったく……何時になったら来るんだ?」

この春から、この懐かしい街で暮らすはずなのだが・・・。

いきなり不安だらけである。その前にこの状態をどうにかしないと・・・・。

このままではあの世のお迎えが来てしまう・・・。

あぁ死んだばあちゃんが川の向こうで手を振ってる・・・・・・・・。

?「おーい、いきてる〜?」

不意に声をかけられ意識が戻った。

祐一「はっ 危ないところだった・・・・もうすぐであの世に召されるところだった・・・・。」

?「大丈夫?」

祐一「あぁもう大丈夫だ。ところであんたは誰?」

?「私は・・・・「よくぞ聞いてくれた。俺は美男子星からきたナイスガイ折原浩平様だ!」・・・・・だよ。」

?「ちょっと浩平、浩平に聞いてるんじゃないよ?」

浩平「え・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・まぁいいや。」

?「よくないって」

祐一「話を戻すが、あんたは誰なんだ?」

?「私は長森瑞佳だよ」

祐一「俺は相沢祐一だ」

瑞佳「あいざわ・・・・・ゆう・・・・いち・・・・?」

祐一「あぁそうだ」

瑞佳「もしかして、名雪さんの従兄妹だよね?」

祐一「そうだが・・・。何で知っているんだ?」

瑞佳「それは「おんなじ寮に住んでるからだ」・・・・・だよ。」

瑞佳「私の台詞とらないでよ〜」

浩平「お前の言うのが遅いんだよ」

祐一「おい、お前ら、俺を忘れるな・・・・・このままじゃ凍死してしまう・・・。おんなじ寮に住んでるならそこに案内してくれないか?」

瑞佳「別に良いけど、名雪さんと待ち合わせてたんじゃないの?」

祐一「それはまごうことなき真実なんだが、もうかれこれ2時間も待ってるのに、来ないんだ・・・・・。」

瑞佳「そっか。それじゃ案内してあげる。」

祐一「おっサンキュな。」

俺は飛び切り爽やかな笑顔で答えた。

瑞佳「う、うん・・・・それじゃ行こっか」

なぜ、そこで赤らめる?それはそれで可愛いのだが・・・・。

浩平「俺を忘れるな」

祐一「おぉ折原まだいたのか。てっきりそこらへんでのたれ死んでると思ったよ。」

浩平「勝手に俺を殺すな!」

祐一「じゃ行こっか、長森さん」

瑞佳「うん、ええとこっちだよ」

俺は指差されたほうに歩き出した。歩いてる途中「しかとすんなぁ〜」と聞こえた気がしたが無視、無視。

5,6分あるいたところに大きな家があった。

祐一「あそこか?」

瑞佳「うん」

そこには藍色の屋根のかなり大きな家が建っていた。

祐一「ずいぶんと大きいな・・・・。」

瑞佳「このまちじゃ一番大きな寮だよ」

どおりで大きい訳だ・・・。

祐一「って事は住んでる人も多いんだよな」

瑞佳「そんなに多くは無いよ30人はいないから」

この大きさで30以下とは・・・・・。部屋広そうだな・・・・。

瑞佳「着いたよ。ここが私たちの住む、華音(かのん)寮で主に学生さんが住んでるところだよ」

そう言いながら建物を見上げてた。


しばらくして

祐一「そろそろ中にはいらないか?寒くて死ぬ」

瑞佳「祐一君って寒がりなんだ。」

そういいながら玄関の扉を開けた。


あとがき

初めて書きました。しょっぱなからKanon+ONEです。

書いてみて、難しいと改めて実感しました。でもがんばりたいと思いますので、よろしくお願いします。

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